Company

専門学校卒業後、マンションの一室にある10人程度のシステム開発会社に入社。 オリジナル基盤でのアセンブラから始まり、IBM-POSレジ向けのC言語による開発や、 過疎化が進む遠隔地への緊急放送(音声とFAX)を行うシステムに携わる。 住戸に設置された放送端末や東急ハンズに置かれたレジを見て、システム開発の楽しさに気づく。1989年7月独立。父の印刷ブローカー会社の定款にシステム開発を追加し営業活動を開始。 独立当初、金銭的にも厳しく、高額な開発ソフトやOSは勿論のこと、開発に必要なエディターの購入もままならなかった。そんな中、自身の作成したオリジナルライブラリや拡張機能を、Novell様のNetWareや、Borland様のParadox、サイトー企画様の秀丸に、オープンソースとして提供することで、それらのライセンス提供を頂いた。これには深く感謝している。また、MS-DOSからWinへの移行期、ファイル転送をする際の圧縮ツールのDLL化において、LHA開発者の吉崎様と情報交換させて頂き、Win用DLLを作成したのは良き思い出である。都市再開発系プロジェクトでは「ファーレ立川」、新浦安の「望海の街」「海園の街」の監視システムを任せられ、工事現場のゴツイ人たちと、膝を突き合わせ弁当を食べる日々を過ごし、ファイル転送系プロジェクトでは、まだ開発から間もないHULFTを用いてヤマト運輸の倉庫街から海に沈む夕陽を楽しんでいた。その後、一緒に開発する仲間も増え「SHARPのZAURUSで営業支援システムを開発して欲しい」という食品メーカーからの要望を皮切りに、製造工程管理、販売管理、人事管理など、幅広くシステムを提供させて頂いた。同じ頃、通信回線速度が増し、インターネットが普及の足掛かりをつかんでいたにも関わらず、自分自信が新しい技術も、新しいサービスにも触れていないことに違和感を覚え、システム開発チームを解散するとともに、すべての開発から離れる決意をする。2000年6月、一年間限定で一切の仕事を受けず、ひたすら情報収集したり、やりたい事に没頭する。そう決めたところで、何から始めていいか解らず悶々とするのは人の性。気づけば、駅前のゲームセンターに入り浸り、ゲーム仲間が増え、ナムコで開催される格闘ゲーム大会にも参加、一目置かれるようになる。ネットに繋ぐには電話回線を使うしかなかった時代に、NTTの夜中の定額サービス「テレホーダイ」で夜な夜な出没するサーバーを自ら立て、当時にしては珍しい存在であったゲーム攻略HPを立ち上げ、何時間もかけてムービーをアップ、日本ランカーとの対戦や韓国チャンプから一本取れたことは、今となっては懐かしい。2001年7月一年間で得たインターネットやHPの知識を元に、インターネットベンチャーの技術顧問として働くことになる。子供向けイベントサービス、会員向けサンプル配布サービス、ファッションサイトの公式HPなど、デザイナーとエンジニアをつなげ、アイデアを形にしていく楽しさを満喫するも、ベンチャーの浮き沈みの激しさと利権を欲する人々の足の引っ張り合いに疲弊し身を引いた。2002年6月複数ベンダーとの協力体制やプロジェクト進行などを現場を通じて学ぶ為、大手銀行の再編プロジェクトに参画する。ファイル転送系スキルのを糧に、基盤系システムに従事。複雑なデータ構造を持たないシステムでもOracleを利用していることで、膨大なランニングコストが生じていることに衝撃を受け、テキスト型データベースの設計書を携え、Oracle撤廃によるコスト削減案を提案し、7カ月で設計から運用開始を行い、毎年数千万円のコスト削減を実現した。その後、メンテナンス用システムを当時まだ金融系での実績が少なかったTomcat+JavaにてWebアプリとして提供することを提案し、メンバーとともに、4カ月で完成させ、最後の担当プロジェクトでは、集中監視システムの統合を実現し勇退に至る。2006年3月有限会社としてバーティックを設立。他の金融系プロジェクトに参画しつつ、美容室向けシステムのプロトタイプ作成、化粧品会社の製造受発注管理システム、老舗そば屋の通販サイト開発、運営を行う。2011年4月、求職者向けに実施されているエンジニア基金訓練のプログラミング講師として、html、JavaScript、Androidアプリの開発からリリースまでの一連について教えつつ、自社アプリの開発とリリースも行った。現在、某通信キャリアにて健康系サービスの技術リーダーとして、ユーザに楽しんで頂けるよう、システム開発と運用の両面でサービスの発展に力を注いでいる。

代表取締役　横山岳史